【パートナー施設紹介】しあわせのたね(東京都八王子市)

【パートナー施設紹介】しあわせのたね(東京都八王子市)

想造楽工では、受注制作などでのご縁をきっかけに継続的に絵の制作を行っていただいている施設さんを通称「パートナー施設」とお呼びしています。

そのパートナ施設紹介コラム第一弾では、2023年現在全国に7か所あるパートナー施設さんから、東京都八王子市にある「就労継続支援B型事業所しあわせのたね」をご紹介します。


出会いは2019年、しあわせのたねさんが運営する「たねカフェ」というカフェの空間デザインをさせていただいたことから。店名やコンセプトから「植物の絵があったらいいな」と思い、利用者さんたちに高尾山の植物の絵を描いてもらいました。すると、こちらの予想を超える、素敵な絵が続々と仕上がったのです。

枠にとらわれないユーモア溢れる世界観に感銘を受け、かくかくしかじか、そこから障害のある人々をイラストレーターとして迎え、絵をデザインと組み合わせ商業に展開するという事業を始めました。詳しくは是非こちらのnoteをご覧ください。

 

 

しあわせのたねでは普段、絵画・陶芸作品の制作および販売、編み物、織物などを行っています。その中で月に1回、絵の制作日を設けていただき、ニューモアチームが伺って一緒に絵を制作しています。

最初は参加者は3人ほどだったのですが、最近は20人を越える方が参加してくれています!毎回にぎやかな中で制作していて、とってもユニークなイラストたちがたくさん生まれています。 


 

そして今回は、施設長の和田紀子さん(写真左)と班長よりこ(写真右)の対談インタビューをお届けします!

(偶然にも想造楽工ロンT、ペアルックとなりました!)

YORIKO:今日はよろしくお願いします!しあわせのたねさんとご一緒させていただいて3年経ったのですが、設立はいつ頃なのでしょうか?

和田さん(以降敬称略):2015年の4月ですね。かれこれ8年経ちます。

YORIKO:どうしてB型就労支援を始めようと思われたのですか?

和田:障害がある子どもがおり、はじめはその子が安心して暮らせるような場所を作ろうと思ってグループホームの設立を目指していたんです。

でもなかなか利用者さんを集めるのが大変と言われて、まずは生きるための仕事を、と思いB型事業所を開きました。そして今3か所目かな?

YORIKO:こんな短期間で、3か所も作られたのは当初から何か計画があったんですか?

和田:特に計画があったわけではなく、人が増えてきたので必要に応じて拡大していきました。ここ(アトリエほほえみのたね)を開くのには3年ほど準備をしてきました。

YORIKO:そうなんですね。3か所合計の利用者さんは現在何人くらいいらっしゃるのですか?

和田:合わせて60人ほどいらっしゃいますね。やはり支援は個別対応で、ひとりひとりに寄り添ってそれぞれの「やりたい」を探すこと、環境を整えることを大切にしています。

YORIKO:そんなに!素晴らしい広がりですね!最初からこういう手芸や絵を通した支援をお考えだったんですか?

和田:そうですね、当初は捨てられるはずの着物を使って何か作れないかなと思っていて、今はそれをリメイクして製品を作っています。
絵に関してはもともとやろうとは思ってはいなかったんですが、利用者さんの中で絵を描くことが好きな方がいらっしゃって。絵っていうモノが心のために良いものだなっていうのに気づいたんです。心の内の表現や、メッセージを伝えるのにすごく適しているというか。

YORIKO:なるほど、私は絵とセラピーに関しての専門家ではないのではっきりしたことは言えませんが、やはりそういういい影響はあるのかもしれないですね。施設長さんからご覧になって、想造楽工の絵たちはどうですか?

和田:すごいかわいい絵ですよね。みんなすごいなぁと思います。そして描いているときも皆さんすごく幸せそうです。

YORIKO:そうおっしゃってくださるのは、こちらもとても嬉しいです!

和田:毎回皆さんの意欲と成長を感じています。自分の絵が仕事として形になっていくことを、ご本人もご家族もとても喜んでいるようです。社会と交わって活動することが大切だと思っているので、こうした展開は大変ありがたいです。
そうそう、今では想造楽工に参加したいと新規のお問い合わせをもらうこともあるんですよ。

YORIKO:え〜、嬉しいなあ。人数が増えても、我々と利用者さんとの間をマネージメントしていただいて本当にありがたいです。しあわせのたねさんの今後の展望はあったりされるんでしょうか?

 

和田:今回は駅前にこの場所を作ったので、次は緑のあるところを目指しています。
自然と触れ合ったり、農業を通して利用者さんの心が休まるような場所が作れたらなと思っています。

YORIKO:わ〜、止まることなく前進されてるのですね。ぜひ作ってください!
今日はありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします!

オンラインストアでは、しあわせのたねの皆さんのイラストを使った商品もたくさん展開しています。
「しあわせのたね」で検索、もしくは『すべての商品>絞り込み「施設・しあわせのたね」』でご覧いただけます。気になった方は是非見てくださいね。

 

|NPO法人しあわせのたね

東京都八王子市八日町7ー18

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